9月6日(火)第37回山口原爆死没者追悼・平和式典を開催しました。
ゆだ苑が主催して取り組む行事で、第2四半期重点課題「平和活動」の中心的な取組みでもある「山口原爆死没者追悼・平和式典」を、次のとおり挙行しました。
この式典は、通称「山口のヒロシマデー」といい、1973年9月6日の無名兵士の遺骨の発掘・1974年9月6日の「原爆死没者之碑」の除幕を経て1975年9月6日に「第1回原爆被爆者追悼・平和式典」を開催。以降、毎年9月6日に開催しているものです。
台風一過とは言え、ことのほか残暑の厳しいなかにもかかわらず、県内各地から被爆者・ご遺族・来賓・一般参列者など約250名の方々の参列のもと、次の次第で式典を開催し、原爆死没者の追悼とともに、恒久平和を求める想いを新たにしました。
式次第
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主催者代表挨拶
ゆだ苑理事長:岩 本 晋 -
納骨および原爆死没者名簿収納
納 骨 :4ご遺族
名簿収納 :唐本佳代子様(ご遺族代表) -
黙 祷
東北大震災の被災者に対しても黙祷 - 折り鶴奉納
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献 水
ご遺族代表 :福本久志様(ご遺族代表) -
代表献花
主催者代表・被爆者代表・遺族代表・衆議院議員4名
参議院議員1名・山口県知事・県議会議員3名・山口市長
平生町長・ゆだ苑と協同の会・江良地区町内会長 -
平和の誓い
ゆだ苑理事長:岩 本 晋 -
参列者献花
参列者全員 - 閉 会
- 岩本理事長は、式典の開催に当たり「マザー・テレサは、愛の反対後は無関心だと言っている。被爆者に対する同情・被爆実態への恐れ・戦争を繰り返してはならないという強い決意は、無関心からは生まれない。被爆者への貢献を絶やすことなく、これからの社会が安全でより良くなるよう祈念したい」と挨拶しました。
- また、平和の誓いでは、「人災とも言うべき災害で、広島・長崎と続いた『放射能被曝者を二度と生まないこと』を目指してきた被爆者支援活動・平和活動は、大きく裏切られた」「福島の原発事故でもわかるように、核による被害情報は、ともすると矮小化されていると思わざるを得ない。66年前の核被害についても同様なのではないか。正しい情報の公開を政府に求めたい」と述べました。
- 理事長の「平和の誓い」の冒頭および「黙祷」では、東北大震災で逝去された方々のご冥福を祈りました。
- 式典には、福島県から避難疎開をして山口にお越しになっている方がご参列くださいました。
- 今回の平和式典での納骨は4体で延べ126体以上、死没者名簿への登載は7名で延べ758名になりました。