理事長からのメッセージ
Message
全国でも珍しい法人組織です。
一般財団法人山口県原爆被爆者支援センターゆだ苑のホームページにアクセス頂き、ありがとうございます。 当苑は行政によって創設されたり運用されたりする組織ではなく、志を同じくする県民や組織・団体が創り、運営されている『原爆被爆者支援活動と平和活動を推進する』全国でも珍しい法人組織です。
ゆだ苑 誕生の経緯
山口県には、人口比では長崎・広島についで多くの原爆被爆者(2018年3月末現在『被爆者手帳保有者』の方は、2,602人です)がお住まいになっておられます。戦後、長崎や広島にお住まいの原爆被爆者に対しては、国や当該行政から様々な援護策が講じられるなか、残念なことに、山口県の被爆者の方々は、はるかに恵まれない境遇にありました。
そうした状況の中で『山口県内の被爆者が温泉保養や休息ができる会館、また、被爆者支援運動の推進と核兵器廃絶に向けた平和運動の拠点となる会館を建設しよう』との想いのもと、当時、被爆者支援活動と原水爆禁止運動に熱心に携わっておられた様々な組織や労働団体、被爆者団体、平和活動団体、教育関係者や宗教家、そして多くの県民の方々の献身的な取組みにより、1968年、被爆者援護活動と平和活動の推進拠点としての施設である温泉保養施設を備えた「山口県原爆被爆者福祉会館ゆだ苑」が建設されました。
これが、「ゆだ苑 」の誕生です。
温泉保養施設としての「ゆだ苑」は、1995年に廃館してその機能を終えましたが、被爆者援護活動と平和活動への取組みは多くの県民、団体や組織、さらに大学人や宗教家などの支援を受けながら休むことなく推進され、現在56年の活動歴史を持つ一般財団法人山口県原爆被爆者支援センターゆだ苑の活動へと引き継がれております。
当苑は、他に類を見ることのないような組織であるため、日常的に当苑の活動に関わることのない多くの皆さまには「ゆだ苑とは如何なる組織か」ということをなかなかご理解いただきにくい面もございます。しかしながら、本日、当苑のホームページにアクセス頂いたことを第一歩に、ゆだ苑に対するご理解とご支援を賜わりますれば幸いです。
(一財)山口県原爆被爆者支援センターゆだ苑
理事長 八代 拓